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     現行版【8】パラグラフの正しき記述ーー理解を求めて

 投稿者:杉本  投稿日:2018年 2月 3日(土)23時46分15秒
  通報 返信・引用 編集済
        私達は、英明な堺の諸先生にして、次の誤った前提から始めていることをまず批判する。
      <彼らの商品相互の関係から見ると、リンネルは〈同じ(あるいは共通の)第三の商品〉
      になると述べているのです。
      ここでは、すでに表式が逆転して、リンネルがすでに一般的等価形態になっているので
      すから、>ーーと、第一・第二の形態と同じく、第三の形態でも、等価形態は前提ーー
      という社会的常識を、彼らは批判できなかったのです。

http://blog.goo.ne.jp/sihonron/e/54b8fb7b4af892ce1c7d80c89a1f849c
第27回「『資本論』を読む会」の報告
◎全体的な価値形態から一般的な価値形態への移行
ところでここでマルクスがリンネルを〈同じ第三の商品〉と述べていることに異論を唱えている人がいます(山内清前掲書)。つまり〈リンネルは、第二形態では当事者の一方であるから、「第三の」は疑問〉(前掲99頁)だというのです。しかし上記の一文をよく読むと、マルクスは〈彼らのいろいろな商品の価値を〉と述べています。つまりリンネルと交換して自分たちの商品の価値を表現する〈他の多くの商品所持者〉にとっては、彼らの商品相互の関係から見ると、リンネルは〈同じ(あるいは共通の)第三の商品〉になると述べているのです。ここでは、すでに表式が逆転して、リンネルがすでに一般的等価形態になっているのですから、こうした表現はそれを示唆しているものと考えられ、何ら問題はないと思います。


     現行版【8】パラグラフの正しき記述ーー理解を求めて、次の比較が出きるな!
     と思ってやってみた。「一般的価値形態をなしている無数の等式は」ーーと示す記述を
     一般的等価形態と理解する、英明な堺の先生方々の誤解はどこからか?

     Aーー「リンネル自身の現物形態がこの世界の共通な価値姿態なのであり、
         それだから、リンネルは他のすべての商品と直接に交換されうるのである。」
     Bーー「亜麻布の身体的形態は今や諸商品の諸価値によって共同して装われた形態である;
         それはしたがってそれらのうちの全てかつどれとも直接交換可能となる。」
     Cーー身体のリネンは現在、すべての商品の価値によって共通に仮定された形態です。
         それゆえ、それらのすべてとすべて直接的に交換可能になる。
     Dーーリネンの物体としての形が、今や、全商品の価値の共通的な形と見なされる。
        だから、それが、全てまたはそれぞれと直接交換できるものとなる。
     Eーーリンネルはいまや他のすぺての商品と直接に交換可能である。
        したがって、リンネルの自然形態は同時にその社会的形態でもある。
        リンネルを生産する私的労働である機織は、これがために、社会的労働という性格、
        他のすべての労働と同等である形態を獲得する。

 ① http://p.booklog.jp/book/19345/read
   『資本論』 第1部 第1章・第2章 詳解
http://blog.goo.ne.jp/sihonron/e/3089c84b59ae181d571acdf7e6ac0095
第29回「『資本論』を読む会」の報告
◎等価形態の変化した姿
 初版付録では、ここに〈二 等価形態の変化した姿〉という項目が入ります。だからこのパラグラフでは一般的価値形態では等価形態はどのように変化しているかが考察されています。

【8】パラグラフ

 〈 商品世界の一般的な相対的価値形態は、商品世界から除外された等価物商品、リンネルに、一般的等価物という性格を押しつける。 リンネル自身の現物形態がこの世界の共通な価値姿態なのであり、それだから、リンネルは他のすべての商品と直接に交換されうるのである。 リンネルの物体形態は、いっさいの人間労働の目に見える化身、その一般的な社会的な蛹化として認められる。

織布、すなわちリンネルを生産する私的労働が、同時に、一般的な社会的形態に、すなわち他のすべての労働との同等性の形態に、あるのである。 一般的価値形態をなしている無数の等式は、リンネルに実現されている労働を、他の商品に含まれているそれぞれの労働に順々に等置し、こうすることによって織布を人間労働一般の一般的な現象形態にする。

このようにして、商品価値に対象化されている労働は、現実の労働のすべての具体的形態と有用的属性とが捨象されている労働として、消極的に表わされているだけではない。 この労働自身の積極的な性質がはっきりと現われてくる。 この労働は、いっさいの現実の労働がそれらに共通な人間労働という性格に、人間の労働力の支出に、還元されたものである。〉資本論(1)新日本新書P114~115


   ②英和訳『資本論』
 https://sites.google.com/site/heyizibenlun/home/diipian-shang-pinto-huo-bi-1/1zhang-di1jie-yitsuno-shang-pinno-zhongno-ertsuno-yao-yin-shi-yong-si-zhito-si-zhi/1zhang-di3jie-si-zhino-xing-taisunawachi-jiao-huan-si-zhi


(C1-7段)
  相対価値の一般形態は、諸商品の全体世界を抱擁して、単一の商品、その残りから排除されて、そして同等物[等価物]の役を演じるようにされた商品ーここでは亜麻布ーを、普遍的同等物[等価物]に転換する。
亜麻布の身体的形態は今や諸商品の諸価値によって共同して装われた形態である; それはしたがってそれらのうちの全てかつどれとも直接交換可能となる。
その本質亜麻布が可視的化身、あらゆる種類の人間労働の社会的な蛹態となる。

織布、これはある私的な個人たちが特定の品物、亜麻布を生産する労働である、が、結果として、一つの社会的性格を獲得する、すべての他の種類の労働と同等なものという性格を[獲得する]。
価値の一般形態を構成するこれらの数え切れないほどの等式、が、順繰りに亜麻布のなかに体現された労働を、あらゆる他の商品のなかに体現された労働と相等しくする、そしてそれらがこのようにして織布することを、差別を立てられていない人間労働の明示の一般形態へと転換する。

このように諸商品の諸価値のなかに実現された労働はその否定的な側面のもとにおいてばかりでなく提示される、そのもとに抽象がなされているどの具体的形態と実際の仕事の有用な属性からなされた抽象のもとにおいてばかりでなく、それ自身の肯定的な性質を明白に知らせるようにされている。
この一般的価値形態は全ての種類の実際の労働を一般的に人間労働であるそれらの共通な性格への還元であり、人間の労働力の消費であることへの還元である。
  The general form of relative value, embracing the whole world of commodities, converts the single commodity that is excluded from the rest, and made to play the part of equivalent ? here the linen ? into the universal equivalent.
The bodily form of the linen is now the form assumed in common by the values of all commodities; it therefore becomes directly exchangeable with all and every of them.
The substance linen becomes the visible incarnation, the social chrysalis state of every kind of human labour.

Weaving, which is the labour of certain private individuals producing a particular article, linen, acquires in consequence a social character, the character of equality with all other kinds of labour.
The innumerable equations of which the general form of value is composed, equate in turn the labour embodied in the linen to that embodied in every other commodity, and they thus convert weaving into the general form of manifestation of undifferentiated human labour.

In this manner the labour realised in the values of commodities is presented not only under its negative aspect, under which abstraction is made from every concrete form and useful property of actual work, but its own positive nature is made to reveal itself expressly.
The general value form is the reduction of all kinds of actual labour to their common character of being human labour generally, of being the expenditure of human labour power.

   ③<杉本ーー直訳>
①商品の世界全体を包括する相対価値の一般的な形態は、商品世界から除外された単一の商品を変換し、同等の部分(ここではリネン)を普遍的な同等物にする。
身体のリネンは現在、すべての商品の価値によって共通に仮定された形態です。 それゆえ、それらのすべてとすべて直接的に交換可能になる。物質のリネンは人間労働の目に見える化身、あらゆる種類の人間の労働の社会的な<蛹ー蝶>の状態になります。

②以上の事柄から、リネンを生産する特定の私的個人の労働である製織は、結果として社会的性格、他のすべての種類の労働との平等の性格を獲得する。
一般的な価値形態が構成されている無数の方程式は、リネンで具現化された労働と他のすべての商品に組み込まれた労働とを同一視し、よってリネンの機織りを未分化な人間の労働の一般的な形に変換する。

③このようにして、商品価値の中で実現される労働は、あらゆる具体的な形態や実際の仕事の有益な性質から抽象化されているという否定的な側面だけでなく、一般的価値形態は、あらゆる種類の実際の労働を、人間の労働力であるという共通の特徴、一般に人間の労働力の支出に還元することである。



   ④宮崎訳
https://www.marxists.org/nihon/marx-engels/capital/chapter01/index.htm
(9 ) 商品の全世界を包含する、相対的価値の一般形式は、他の全ての商品から隔離されて、ただ等価の役割を演じさせる、ある一つの商品-ここではリネン-を、全世界的な等価物に変換する。リネンの物体としての形が、今や、全商品の価値の共通的な形と見なされる。だから、それが、全てまたはそれぞれと直接交換できるものとなる。

物質リネンが、あらゆる種類の人間の労働の、目に見える化身、人間の労働 の社会的結晶状態となる。機織り、特定のもの、リネン、を生産するある私的な個人の労働が、こうしたことから、社会的な性格、他のあらゆる種類の労働と等質の性格を持つことになる。

数えきれない行並びの等式、価値の一般形式は、それぞれ、リネンに込められた労働が、他の全ての商品に込められたものと同等であることを網羅する。そして、さらに、機織りを、区別できない「人間の労働」の表明の、一般形式に変える。 これらのことによって、商品の価値である労働が、様々で具体的な労働形式や有益な現実の仕事等々をはぎ取った労働という、見えにくい面ばかりでなく、それらの目に見える形をその労働自体として表すようにもなるのである。 価値の一般形式は、全ての種類の現実の労働を、人間の労働一般という共通的な性格に、また、人間の労働力の支出に要約する。


   ⑤《フランス語版》8段落

 〈商品世界を包括する一般的な相対的価値形態は、この世界から排除された等価物商品に、一般的等価物という性格を押しつける。リンネルはいまや他のすぺての商品と直接に交換可能である。したがって、リンネルの自然形態は同時にその社会的形態でもある。リンネルを生産する私的労働である機織は、これがために、社会的労働という性格、他のすべての労働と同等である形態を獲得する。

一般的価値形態を構成する無数の等式は、リンネルのなかに実現されている労働を、このリンネルとかわるがわる比較される各商品のなかに含まれている労働と同一視して、機織を、人間労働がそのなかに現われるところの一般的な形態にする。

このようにして、商品の価値のなかに実現されている労働は、たんに消極的に、すなわち、実在の労働の具体的形態と有用な属性とがそこで消滅するところの抽象として、表わされるだけではない。その積極的な性質がはっきりと確認される。この労働は、すべての実在の労働を、人間労働すなわち同じ人間労働力の支出というそれらの共通な性格に、還元したものである。〉(40-41頁)






 
 
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